ボジョレー祭り 2007



今年はボージョレ・ヌーボーを満喫してみませんか。
「ワイン日和」ではボージョレ・ヌーボー取材総数136本から、ソムリエがお奨めする今年の赤・白・自然派ワイン計27銘柄の予約受付を開始いたします。解禁後すぐにお楽しみいただける他、到着後1〜2週間、年が明けてからなど、何度も楽しんでいただけるものが揃っています。
ボジョレー・ヌーボーは、フランスのブルゴーニュ地方南部に隣接する丘陵地、ボジョレー地区で造られる赤ワインです。ボジョレー地区の中でも「ボジョレー」「ボジョレー・ヴィラージュ」という銘柄の新酒だけが「ボジョレー・ヌーボー」と呼ばれるワインになります。ヌーボーの生産量の3分の2はボジョレー地区全体から、3分の1はボジョレー・ヴィラージュ地区から生まれます。毎年11月の第3木曜日に販売が解禁となります。この日以前は勿論、飲むことも禁止されています。葡萄品種はガメイ種を使用することが法律で決められています。収穫からわずか2ヶ月くらいで発売されるため、主にマセラシオン・カルボニック(MC)法と呼ばれる醸造法が用いられます。MC法の特色は、急速に葡萄を醗酵させるために密閉タンク内に葡萄を房ごと投入し、炭酸ガス気流中に数日置きます。この方法で造られたワインは鮮やかなルビー色に輝き、新鮮な果実味と特有のキャンディ香の香る、独特の清涼感を感じさせてくれます。ボジョレー・ヴィラージュと呼ばれる、より限定された地域の葡萄から造られる新酒は「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー」とラベルが貼られます。(ボジョレー・ヌーボーが普通のお酒であるとすれば、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーは1級酒にあたります)
※ノヴェッロはイタリアの新酒(ヌーボー)です。
2007年のボジョレー・プリムールですが、収穫が早かったこともあり、10月現在で、アルコール発酵は終了しており、非常に安定した状態です。仮瓶詰めしたものをテイスティングすると、まずそのピュアさに驚かされます。ありがちな苺ジャムのような、重く、甘い風味は一切なく、ピュアでスームズな味わいが印象的です。パカレ氏の目指すフルーティーでエレガントなスタイルそのものの味わいで、バランスが良く、華やかです。香りは発酵終了直後ということもあり、あまり感じられませんが、日本に到着する頃には鮮やかな風味が楽しめそうです。正直、ワインのポテンシャルは昨年の06年以上であると言えます。 不作年に見られるトーンの高い酸や青っぽさは無く、柔らかな酸、軽快なタンニン、果実味などなど、どれをとってもバランスが良い、繊細で品のある味わいで、フィリップ・パカレのボジョレー・プリムールは完成を迎えようとしています。
ボジョレー ヴァン・ド・プリムール 2007 フィリップ・パカレ
Beaujolais-Villages Primeur Philippe Pacalet
「ロマネ・コンティの醸造長にならないか?」このとてつもない名誉あるオファーをあっさり辞退、そして自分自身の名を冠したドメーヌを設立したフィリップ・パカレは「自然派の代名詞」とも呼ばれる注目の醸造家です。自然酵母のみで発酵させ、ワインの状態が良ければ、醸造だけでなく、瓶詰め時も、亜硫酸無添加で仕上げます。しっかりとしたエキス、美しい酸味は、ボージョレ・ヌーボーとは思えないフィネスを感じさせます。入荷後すぐに飲んで美味しいだけでなく、翌年以降も素晴らしい熟成をするので、あえて「ヌーボー」ではなく「ヴァン・ド・プリムール」という表記にしているそうです。熟成の期待できる他には類を見ない素晴らしいボージョレ・ヌーボーです。
9月1日に収穫を開始しました。葡萄は厳格な選果の下で、傷もなくほぼ完璧な葡萄が収穫できました。醗酵も順調に進み、14日の今日、マセレーションを終えた葡萄のプレスをかける予定です。収穫量は 45hl/ha。雹の影響で当初の予定よりも若干収量が減りましたが、不安定な天候が続いた中でここまで健全な葡萄が収穫できたことは、むしろラッキーだったと言えます。 アルコール度数は、現時点で11.2〜11.3%。もちろん補糖無しのナチュラルなアルコール度数となっています。 今年のように悪天候の中、まわりが当たり前のように補糖、減酸をしてワインをつくっている中で、ここまでプリムールでナチュラルにアルコール度数を上げるのは至難の業!畑でいい仕事をして、葡萄の収量を落として、しっかりと葡萄が熟すまで待つような努力とリスクを負わなければ難しいですからね。 プレス前のワインの味わいは、かりんとか洋ナシのような味わいです。ブラインドで出されたら、白ワインと思わず勘違いしそうなくらいピュアで香織が高くてとてもフルーティです。これにプレスしたワインをブレンドするとカシスやキャンディのような香りや深い味わいがプラスされるでしょう。
ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール 2007 カリーム・ヴィオネ
Beaujolais-Villages Primeur Karim VIONNET
ドメーヌ・カリーム・ヴィオネの畑は2hで樹齢は平均60年以上です。標高の高い南南東の斜面で、日当たりが良い葡萄栽培に非常に適した素晴らしい畑です。 100%ビオロジック農法を採用しています。醸造はマセラシオン・カルボニックで行い、手摘みした葡萄を畑で選果後、冷蔵コンテナの中で1日かけて 10〜15度まで冷却し、二酸化炭素を充満させたセメントタンクで房のまま約20日間発酵させます。プレスは垂直プレス機でゆっくりプレスし、清澄、濾 過、補糖はしません。酸とボリュームのバランスがとれたナチュラルな味わいの清々しいボージョレ・ヌーボーです。
今年は9月4日から収穫を開始しました。8月の終わりあたりから天候が回復してきたので、葡萄の状態もそこそこ良いですし、ここは少しでも日照量を確保しようとの判断からギリギリまで待つことにしました。その前日9月3日の天気予報では、局地的な雷雨を予報していたので、いわば多大なるリスクを負って賭けに出たのですが、結果的には雨は降らず待ったことが功を奏しました。まわりがほとんど収穫を終えている中では、これだけ待てたことはかなりのアドバンテージだと思います。今年はヌーボーの前評判があまり良くないだけに、ここはひとつドーンと一発!評判を覆すようなスーパーボージョレが誕生しそうです。 現在、14日の時点ではまだアルコール発酵は終わっていません。今のペースでいけばあと1週間前後で醗酵が終了する予定です。今年は、去年と違ってワイン出荷日までにかなり余裕があります。その分ゆっくり時間をかけて低温で醗酵させることができるので、去年のプリムールよりもエレガントで繊細なワインができるでしょう。予定アルコール度数は11.5%。去年以上に素晴らしいワインを作るので期待をしていて欲しいです!
ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール 2007 ジャン・フォイヤール
Beaujolais-Villages Primeur Jean FOILLARD
マルセル・ラピエールからガメイのワイン造りを学び81年に独立、フランス国内は元より、日本でも一躍著名となったジャン・フォイヤールのヌーボーです。彼 はモルゴンに根拠を置くビオディナミの造り手で、ロバート・パーカー氏がボージョレの「ギャング・オブ・フォー」(四天王)と呼ぶ内の1人です。生産本数 は4千本で、パリにも出荷されず日本限定のヌーボーなのです。 「ピノ・ノワールに近い上品さ」そんな彼が得意とするプリムールは、華やかで繊細のひとことです。
ボジョレー・ヌーボー ラパン 2007 フレデリック コサール
Beaujolais Nouveau Lapin Frederic Cossard
自然派生産者として、今日本でも注目を集めるドメーヌ・ド・シャソルネイ。その当主、フレデリック・コサール氏が造り出す昨年も大変人気の高かったボージョレ・ヌーボーです。ラ・パンの畑はクリュ・ボジョレーのひとつ、ブルイィ村にある、なんと樹齢100年の無農薬の2haの単一畑です。しかも予約分だけをヌーボーとして醸造する贅沢なオーダーメイドとなっています。ラ・パンとは、ウサギの意味で、エチケットにもウサギが描かれています。優しい舌触りと穏やかでなめらかな味わいのボージョレ・ヌーボーです。
Beaujolais Nouveau
このボージョレ・ヌーボーの生産者であるマルセル・ラピエールは自然派ワインの開祖として数々の著名な自然派生産者からも師と仰がれており「太陽の光と大地の恵みをワインに変える造り手」「自然派ワインの教祖」とも呼ばれています。