
フランス産の赤ワインです。ボージョレとはブルゴーニュ地方の南端にあるブドウ産地の名前です。ボージョレ・ヌーボーは早飲みワインとして知られています。
産地は同じですがちょっと違います。ヌーボーではないボージョレ・ワインも沢山造られています。サン・タムールやジュリエナといった村の名前がラベルに記されているものやボージョレやボージョレ・ヴィラージュと記された地域別のワインもあります。白やロゼもあってバリエーションがとても豊かです。ボージョレ・ヌーボーはこれらボージョレ・ファミリーの1つです。
「赤ワインなのにすぐ飲める。渋くない。フルーティー」という点にあります。(まれにロゼがあります)通常、赤ワインはブドウの収穫から少なくとも半年(ワインによっては数年から数十年)の時間をかけて一人前のお酒になります。ところがボージョレ・ヌーボーは収穫から2,3ヶ月後の11月下旬に美味しく飲めるように特別な方法で醸造された、ちょっと風変わりな新酒(ヴァン・プリムールVin Primeur)です。フランスの他の生産地にもヴァン・プリムールと呼ばれるワインは存在するのですが、ボージョレ・ヌーボーは長い歴史と人気を誇ります。
AOC法(フランスの農産物の法律)によって公式に制定されたのは55年前の1951年です。ただし19世紀から地元で細々と造られていました。
1976年(昭和51年)です。ヌーボーが誕生して25周年の節目に日本での販売がスタートしました。
西ヨーロッパ(特にドイツ)とアメリカです。東欧やアジアでも人気が上昇しています。
いいえ、違います。20年ほど前までは毎年11月15日が解禁日でした。
船便ヌーボーも存在します。飛行機ではなく船で運んだヌーボーです。12月下旬頃に日本にやってきます。手頃な価格が魅力です。
本当です。ボージョレには2つの解禁日が存在します。もう1つの解禁日は春に行われるクリュ祭り(フェット・デ・クリュ・デュ・ボージョレ)です。前年に収穫、醸造されたクリュ・ボージョレ(高級ボージョレ。ヌーボーではありません)はこの祭りに合わせて一斉に開栓される習わしになっています。法律上は、もっと早く飲んでも許されるのですが、ボージョレの生産者はこの祭りを解禁日として尊重しています。
違いはありません。中身は同じものです。どちらの表記も認められています。ただしこのワインはQ1でお答えした通りヴァン・プリムールというカテゴリーのお酒です。正統な名称はボージョレ・プリムールだと言えます。
イズミ・トレーディング・カンパニー・リミテッドです。
イズミ・トレーディング・カンパニー・リミテッドさんにお話しをお伺いしました。
フランス3つ星レストランのシェフ ポール・ボキューズ氏ら一流料理人との交流の中で当社はボージョレ・ワインに出会いました。リヨンはボージョレの故郷であると同時にフランスを代表する美食の街でもあります。30数年前にリヨンに滞在し、親交のあった三つ星料理人達と美食談議をしているとき、彼らに輸入を強く勧められたのが地元のボージョレ・ワインだったわけです。
彼らに勧められて試飲したのはヌーボーではなくクリュ・ボージョレでした。新鮮、そして穏やかな酸味。その頃当社はボルドーやブルゴーニュ・コート・ドール産のワインを主に輸入しておりましたが「日本人の味覚や和食に合うフランスワインはボージョレだ」とこのときに実感しました。
30数年前はボージョレ・ワインのほとんどが地元で消費されていました。しかし唯一パリは例外でした。パリのレストランで少しずつではありますがボージョレが浸透しはじめていました。
いいえ。料理人にはクリュ・ボージョレを勧められましたがヌーボーの輸入を真っ先に行いました。
「世界初!航空便でボージョレ・ヌーボー輸入!」のアイディアです。「パリと同じ日に乾杯」をキャッチ・フレーズにボージョレ・ヌーボーをお楽しみいただけます。
初輸入のときにこのワインを買って下さったのはわずか数軒のレストランでした。初年度はとても静かなスタートとなりました。このとき特に熱心に購入して下さったのが東京銀座のレストランです。従って日本のボージョレ・ヌーボー発祥の地は銀座ということになると思います。
750mlサイズを600本、樽を数個だけを輸入しました。一昨年は100万ケースのボージョレが日本市場向けに出荷されたと聞きます。29年で約20,000倍になった計算になります。
「パリと同じ解禁日に乾杯!」がこのワインの命です。東京のお客様には初年度から解禁日にお届けしました。しかし他の地域のお客様には間に合わせることが出来ませんでした。当時ヌーボーは解禁日の3日前にならないと商品を出荷してはいけない決まりになっていました。そのため日本への到着がギリギリのタイミングになっていたのです。この規定を緩和してもらうために生産者団体やボージョレの役所を相手に交渉を続けていた頃をとても懐かしく思います。数年後に5日前出荷の許可がおりたため本格的に全国展開ができるようになりました。それまでの数年間はある意味「東京名物のお酒」だったと言えます。
ギャルソンが樽をかついで店内を歩く地元レストランでの光景はとても華やかで抜群の宣伝効果がありました。特にここ数年の樽ヌーボー人気は目をみはるものがありますね。余談ですが、ボージョレの樽は日本の神社仏閣への献納用にも輸入されました。日光東照宮に歴史上初めて奉納された外国のお酒は樽のボージョレです。
輸入当初は、人気に火がつきませんでした。ヌーボーを輸入する会社もイズミ・トレーディング・カンパニー・リミテッド以外、現われませんでした。初輸入から7、8年後高級ホテル等での扱いも始まり20年前になってようやくヌーボー・ビジネスに本格参入する業者が現われ始めました。これを境にヌーボーの輸入量は急激に増大、バブル期をピークにマーケットは拡大することになります。バブル後の一時期に落ち込みましたが、ここ数年は驚異的な成長を続けています。
猛暑の年でした。70年代を代表するボージョレの優良年です。素晴らしい味わいでした。
次に予想されるのはクリュ・ボージョレのヒットです。ボージョレ・プリムールの販売は日本に定着しました。今度はクリュ・ボージョレの解禁の番です。Q21で記した「もう1つの解禁」がそれです。一流の生産者が造るクリュ・ボージョレは信じられないほど深みのある味わいを解禁時に楽しめます。そして最良の年のものは10年近く熟成させることも可能です。クリュ・ボージョレはプリムールとは全く違う味わいを堪能することが出来るわけです。
ボージョレ・プリムール キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2007 ドメーヌ・デュ・ヴィスー
Beaujolais Primeur Cuvee Vieilles Vignes
ボージョレ・ヴィラージュ プリムール キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ ノンシャプタリゼ 2007 ドメーヌ・デ・デュック
Beaujolais-Villages Primeur Cuvee Vieilles Vignes Non-Chaptalisee